営業は販売やアピールが得意で、エンジニアや技術部門は仕様をよく理解しているとしても、ターゲットに適切に届けられる情報の伝え方を知っている人はいることは稀だと考えます。また、ビジネスでの「わかりやすい」という価値は「文が読みやすい」だけでなく、「サービスがわかりやすい」「メリットがわかりやすい」も含まれていなければならないと考えます。
弊社で制作したマニュアルの一つをご紹介します。
技術的に先端的な、「導入効率化ツール」や「営業効率化ツール」といっても良いと考えます。
軽技Webは、業務で必要となるデータを、必要な形で、必要な人自身が使えるようにするためのBIプラットフォームです。
BIとは「Business Intelligence(ビジネス・インテリジェンス)」の略で、企業に蓄積された膨大なデータを収集・分析し、グラフやダッシュボードなどで視覚化することで、経営戦略や業務改善の意思決定を支援するソフトウェア・サービスをさします。
Excelでは扱いきれなかったり、数字の羅列だけでは見えにくい部分も可視化、新たな発見ができたり、レポーティングツールとして月次資料をまとめる、というタスクをこなすツールとして企業でひろく使われています。
今回の「軽技Web Cloud」は、いままでオンプレミス(サーバーやソフトウェアなどのITシステムを自社管理施設に設置し、自社で構築・運用管理する形態)だった軽技Webシリーズのなかで、新しくクラウド型サービスとして展開されました。
クラウド型ではオンプレミス製品では必要だった管理コストや導入コストも相対的に安価となり、「いつでもどこでも」仕事ができる環境がブラウザを通して実現できます。
データベース(DB)やデータウェアハウス(DWH)から直接データを取得・検索する“上流”から、Excel出力やダッシュボード形式での表示、さらにはタスク自動化といった“下流”までデータ活用プロセス全体を1つのツールでカバーできます。
クラウド型ツールは入手しやすいのもあってか、便利なのは分かっていながら、サービスの利用を開始しても途中で利用をやめてしまう「ユーザーの離脱」がよく起こるのも事実です。
そして、長年続いた製品であっても、新カテゴリー(今回はクラウドへの展開)に進出する際はターゲットユーザーや市場、使われ方に変化が生まれ、事例もこれから生まれてくるので、サービス提供元では、表現や展開の方法を深く考える必要がでてきます。
さらに、IT領域のクラウドサービスの導入を検討する場には、ITの専門家だけでなく、日常的にパソコンを使わない人も関わるものです。マニュアルや資料をITエンジニアがわかるレベルで作っていると、よくわからないキーワードが次々出てきて、その分野に詳しくない人は結果的に内容の理解に追いつかないことがあります。
そこで弊社では、本資料を作成する際に、キーワードがわからなくても今目の前にある商品が自分の欲しいものかどうかが見えるように「軽技Web Cloud導入ガイドブック」を設計しました。
表紙は、資料としては多くの人に興味をもってもらう最初のコンタクトとなりますが、ITツールの資料は幾何学模様が描かれていたり、商品名だけの資料が多くあるのが現実です。
今回は「ITっぽくない」ビジュアルを採用しました。
製品がどのようなものであるか、どんなしくみであるか、という概念の具現化も行っています。
製品の概要は最初につかんでおきたいところです。
特に、クラウド製品では製品のしくみが目に見えにくく、ビジュアルで表現されるコンテンツは重要な役割を持っています。
BIツールの認知はExcelなどに比べると、それほど進んでいるわけではありません。
BIとして何ができるか、製品として何ができるか、が見える化され、自社の課題は何か、をあわせて検討できるシートとしました。
差し色で表現された箇所を見て、気になるところから次に誘導できるようになっています。
また、BIツールは上司に稟議を通すのも、担当者が苦労するところです。
ビジネスツールとしては、トップダウン型・ボトムアップ型の導入検討経路があるのにも対応しました。
導入までのカスタマージャーニーマップを構築し、上部から課題、見える化、コメントが書き込める形を作りました。
また、ITに詳しくなくても製品を評価しやすくなるチェックリストを作りました。
ITに詳しくなくても製品を評価しやすくなるチェックリストを作りました。
軽技Web Cloud 導入ガイドブックは、
富士電機ITソリューションさんのデモや出展展示会などで手に入れることができます。
約1.5ヶ月(企画〜初稿で3週、初稿〜印刷物制作で3週)
B5サイズ、フルカラー、16ページ、Illustratorにて制作
1.25名(デザイナー0.25名分含む。表現監修に参加。)
弊社ではユーザー体験を活かし、効果を最大化するコンテンツを作成できます。
ぜひご相談ください!